
自分と両親との関係を考えたいと思ったきっかけは、いくつかある。
私はずっと自分の人生に主体的になれない。
いつか主体的になれるのかもしれないと思ってきたけど、そんな日は来ていない。
高校生になって「英語を勉強したい」と思ったけれど、希望の大学には入れずに滑り止めの大学に通った。
すっかり英語に興味をなくして、なんとかギリギリの単位で卒業。
就職活動をしたけれど、自分が何をしたいのかわからず、なんとなく就職先を決めてしまった。
夫と結婚するまでは、男性ともなんとなく付き合っていた。
心の中では交際相手を見下していることもあった。
これではいけない。
何かしなければ・・・。
自分はこんなはずじゃなかった。
何年かに1回こんなふうに感じる時が来た。
そうすると、転職したり、新たな勉強をして資格を取ったり、付き合っていた男性と別れたりした。
それでもいつもモヤモヤしていた。
自分の人生を生きていないような気がする。
年齢が上がるにつれて、チャンスも限られてきて、さらに焦りを感じるようになった。
息子が幼稚園に入園し、自分の時間ができた。
そこで、若い頃好きだった英語にもう一度むかい合うことにした。
好きなことを中途半端にしてきたから、自分に自信がなくモヤモヤしているんだと考えてのことだった。
英語の勉強をはじめると、とても楽しかった。
毎日30分程度の勉強だったのか、1時間、2時間と増えて、英検1級に挑戦する前は5時間勉強した。
英語の勉強を応援してくれる夫のやさしさも嬉しかった。
勉強を始めて3年後に英検1級に合格した。
今まで物事を中途半端にしてきた私にとっては、はじめて努力して手に入れた合格。
自分に少しだけ自信がついた。
自己肯定感も少しUPした。
でも・・・なんだかまだモヤモヤする。
きっとまだ英語力が足りないからだろう。
英語学習を更に続けて3年経った。
以前ほど熱心に英語学習をしていないせいもあって、あまり英語力は伸びていない。
自分がこの先英語力を伸ばしたいのかもわからなくなってきた。
でも英語を勉強しないとなぜか不安になる。
このままじゃいけないと思い、高い英会話スクールの受講を考えた。
説明会に出席しパンフレットを目にして、何か違うと感じた。
これは私がやりたいことではない。
いくら熱心に英語を勉強しても、
この先自分が満足いく英語力が身に付けられたとしても、私のモヤモヤはなくならないことに気づいた。
いつも頭の片隅にある「両親との関係」こそ、むき合わないといけないんだ。