周囲の結婚にまつわる、母との苦い思い出

B!

「結婚」にまつわる苦い経験が2つある。

 

ひとつは、友人の結婚を母に話した際の反応だ。

 

その友人は家庭環境に恵まれず苦労して育った。

でも優しく強い人で、私より年下ながら見習う点も多かった。

 

友人は長い間、「婚活」をがんばっていたのを知っていたから、結婚すると聞いた時は本当にうれしかった。

結婚相手のことや結婚式の準備をうれしそうに語る友人は、とても幸せそうだった。

 

母にあった時に、「友人の結婚式が楽しみだ」という話をすると、母はまずこういった。

 

「結婚相手はどんな男性?」

私が

「職人さんだよ」

と答えると、

「なんでそんな人と結婚するのかしらね。」

と言った。

 

私は母の言っていることがイマイチ理解できず

「それは好きだからでしょ?」

と私が言うと

「そうね、、、わざわざ苦労するような人を何で選ぶのかな、職人さんと結婚するなんて珍しいわよね。」

 

母に、友人の結婚のことなど話さなければよかったと後悔した。

 

母は、私の友人と会ったことがないので、当然結婚相手のことも知らない。

それなのに、よくこんなことが言えるよね。

せめて口に出さなきゃいいのに・・・。

こんなこと言って、恥ずかしくないのかな。

 

この会話の苦い経験から、その後は友人の結婚のことを、母には一切話さなくなった。

 

 

2つ目の結婚にまつわる苦い経験は、妹が結婚する時のこと。

当時私は独身で、結婚になんの憧れもなく、結婚する予定もなかった。

でも妹の結婚は素直にうれしかった。

だから私はお願いされて妹の結婚式の準備なども嬉々として手伝い、結婚式を楽しみにしていた。

 

その結婚式当日。

バッチリお化粧も衣装も整えて準備万端でワクワクしながら結婚式の会場に入ろうとした時に、母にこんなことを言われた。

「妹が先に結婚することを気にしなくていいからね。」

 

母にしてみたら、気遣いのつもりで言ったのだろうとは思う。

でもこの言葉には傷ついた。

母の心の底が見えた気がした。

妹が先に結婚することは、私にしたら恥ずかしいこと、と(極端に言えば)捉えているから、こんなセリフが出たのだろう。

 

母自身、自分の偏見に気がついていない。

さらにそれを表に出すことで、私が傷つくことに気がついていない。

 

「人の心に土足で入り込む」

よく母に感じることだ。

 

結局、母の余計な一言で結婚式の間、ずっとモヤモヤしてしまった。

そんな自分も嫌だった。

 

母に言いたいこと

言葉にする前に、その言葉が人を傷つけないか、恥ずかしくないか、よく考えてほしい。

 

 

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