自分と両親との関係を考えようと思ったキッカケ④

両親との関係を考えるキッカケは、自分自身の育児にもある。

 

子どもが生まれるまでは、私は仕事や日常生活をそれなりにソツなくこなせると思っていた。

でもいざ育児になると、全くダメだった。

誰でも初めての育児は戸惑うものだと思うけれど、私の場合は本当に母親失格。

 

とにかく子どもに優しくできない。

特に子どもがのんびりしていて約束の時間に遅れそうになることに物凄いストレスを感じ、大声をあげてしまうこともある。

最近はさまざまな育児本を読んだおかげで少し落ち着いてきたが、なぜここまで時間を気にするのか自分でもわからない。

母が時間を守ることにうるさかったからかもしれない。

 

息子を受け入れてあげて、甘えさせてあげる加減がまったくわからない。

息子が理不尽なことを言うと、そこを攻撃してしまう。

 

子どもなんだから仕方ない、と頭ではわかっているのに、どうしても譲歩してあげることができない。

私自身が母親にされてきたことを息子に繰り返していて、ゾッとする。

 

両親を反面教師にしているつもりだけれど、気がつくと息子に同じことをしている。

自分に温かく関わってもらった経験がないから、息子との関わり方がわからない。

 

小学生の息子は今のところ元気で優しい子に育っていると思う。

夫と義実家のおかげだ。

夫がいなかったら息子はどんなになっていただろうと思うと恐ろしい。

 

でもたまに「ママ、嫌い。」と息子に言われることがある。

 

毎日育児と家事でヘトヘト。

自分では一生懸命やっているつもりだ。

だから息子に嫌いなんて言われると、腹も立つし悲しい。

 

それでもどこかで、

「そりゃそうだよね。私、優しくないもんね・・・嫌な奴だもんね。」

と心の中で納得できてしまう。

息子の判断力が正しくてよかったと思う。

 

 

息子はかわいい。

元々明るく、パワーのある子だ。

将来、私が抱えているような心の問題にとらわれず、好きなことに向かって生きてほしい。

そして現在も息子が大人になっても、いい親子関係でいたい。

 

厳しい躾より大事なのは、本当の意味で良好な親子関係を築くことだと確信している。

良好な親子関係が息子の未来を決める。

息子と良好な親子関係を築くには、まず私自身が両親との問題をなんらかの形で解決しなければいけない。

 

ニュースで未成年者の犯罪を聞くと、家庭環境に問題があるケースが多い。

被害者がいるから、もちろん未成年であっても犯罪者に重い責任はある。

けれど、加害者が暖かい家庭に育っていても、同じような犯罪を犯しただろうか。

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