
小学校の3、4年生まで父と一緒に入浴していた。
妹たちも一緒に入浴していたから、入浴時間は遊び時間で楽しかった。
このころまでは、父もよく子どもたちの面倒を見てくれていた。
小学校高学年になると、自然と一人で入浴するようになった。
中1になったある日、
母に早く入浴を済ませるように言われていたけれど、私は入浴せずにグズグズしていた。
そのうち父が仕事から帰宅した。
父が一人で入浴すると、なぜか母に「いま一緒に風呂に入れ」と言われた。
「え?嫌だな・・・」
と思った。
中1だから、少しは体の変化もある。
でもそれまで入浴せずにグズグズしていた負い目があった。
母もかなり強く言うので、逆らえない雰囲気。
私は仕方なく風呂場に行って服を脱ぎ、お風呂に入った。
父は突然風呂に入ってきた私を見て驚き、気まずそうに慌てて風呂場から出た。
その時の父の表情は今でも覚えている。
父の様子を見て、私はいっそう恥ずかしく情けなかった。
本当に嫌だった。
風呂から上がると、驚くことに母はニヤニヤしていた。
父がうろたえたことを喜んでいる様子だった。
そのために私に風呂に入れと言ったんだと、その時に気がついた。
なんて意地悪で下品なことをするんだろう。
娘(私)を使って、父に嫌がらせをしたんだと今ならわかる。
これで、私が風呂に入るのにグズグズしなくなると母は思ったのかもしれない。
でもこんなの、躾でもなんでもない。
ただの悪質な嫌がらせ。
虐待。
この出来事、最近まで忘れていたけれど、このブログを書いているうちに思い出した。
本当に嫌な思い出だ。
そして母の考えがまったく理解できない。
これを書いていて思うことがある。
母には子どもたちの愛情はあったのかもしれない。
でもそれ以上に、子どもたちのことが嫌いだったのではないかということ。
たぶん・・・私の予想は当たっている気がする。
残念だけれど、そう考えると色々と辻褄が合う。
前々からわかっていた気もするけれど、私が気がつかないフリをしていたのかもしれない。
結婚生活がうまくいかず、子どもたちの世話で明け暮れる毎日。
プライドの高い母にとっては、毎日が辛かったのかもしれない。
でも演技でもいいから、やさしく接してほしかった。
話を聞いてほしかった。
意地悪しないでほしかった。
親だって人間だから、失敗することもあって当然。
でもわざと意地悪するのは言い訳できる余地はない。
結婚生活の失敗や置かれた境遇の不満を子どもたちにぶつけず、
自分で解決できる母でいてほしかった。