親子間の問題の連鎖を断ち切りたい。

B!

母方の祖父母は、とても優しかった。

怒られた記憶もないし、いつも好きなようにさせてくれた。

 

隣の市に住んでいたこともあって、祖父母とは頻繁に行き来があった。

祖父母の家は決して広くなかったが、泊まりで遊びに行くのがとても楽しみだった。

学生時代に辛いことがあると、ふらっと祖父母に会いに行った。

 

祖母は90代になっても、私が会いに行くと震える手でご飯をつくって待っていてくれた。

祖父母のそれぞれのお葬式では、孫たちがみんな涙を流していた。

 

そんな祖父母なのに、なぜ母はあんなに子どもたちに冷たい性格だったんだろう。

そのことがずっと疑問だった。

 

でも、今の父と母を見ていると、孫に対してはとてもいい「じいじ・ばあば」だ。

「じいじ・ばあば」としては満点かもしれない。

息子も、じいじとばあばがとても好きだ。

 

そのことを考えると、

私が大好きだった祖父母と母との関係は、私が知らない部分もあるんだろうと思う。

どんな親子関係だったのか、もう本当のところはわからないけれど。

 

ただし、母の育ってきた環境に問題があったとしても、それを私や妹たちにぶつける理由にはならない。

それは母自身が向き合わないといけない問題だった。

 

改めてこのあたり前のことを書いているのは、自分自身への戒めでもある。

 

私は母を「反面教師」として見ている。

私が母にされて嫌だったこと・傷ついたことを、絶対に息子にしてはいけない、と思っている。

 

でも気がつくと、無意識に母とそっくりなところがあって、自分でもゾッとする。

息子に

「ママは意地悪だ!」

と言われ、ハッとしたことが何度かある。

 

息子が私の言うことを聞かず、その後不都合な状態になった時に、息子を責めて突き放してしまうことがある。

・・・言うことを聞かせようと思っていること自体、いやな感じ・・・

 

心の中では、失敗した息子を黙って見守るか、さりげなく手を貸してあげればいいとわかっているんだけど、それができない。

自分が子どもの時に親からされた対応を無意識に繰り返している。

 

そんな自分が情けなくて、夜になって一人で泣いてしまったりする。

泣きたいのは、息子の方なのにね・・・。

 

親子間の問題は、私で終わりにしたい。

そして負の遺産を息子に引き継ぐことなく、良好な親子関係を構築したい。

 

息子には

「親はいつも自分の味方。いつも応援してくれる。家でゆっくり休んで、また頑張ろう。」

こんなふうに思ってほしい。

 

私と同じような悩みは抱えてほしくない。

健全な心に育って幸せになってほしい。

 

私への言葉

親子間の問題は、私で終わりにする。
息子に引きついではいけない。

 

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