中学での三者面談、母の言葉に傷ついた

中学生の時、三者面談があった。

中学校で、担任の先生・親(母)・生徒(私)の3人で15分位の面談をする。

ふだんの学校生活や成績・部活などをざっくばらんに話す機会だったと思う。

 

当時私の担任は、40代の前向きな明るい先生だった。

生徒一人一人のいいところを見つけてくれるような、いい先生だった気がする。

 

そんな先生なので、三者面談では、私のいいところを見つけてたくさん褒めてくれた。

 

「勉強も頑張っているし、友達も多く、明るく、何も言うことはありません。

素敵なお子さんです。」

 

先生の言葉がうれしかった。

また勉強もがんばろうと思った。

 

でも母はすかさず

「でも、ゆうは家ではだらしなくて・・・。

片付けが本当にできないんです。

ゆうの部屋はぐちゃぐちゃで。」

 

先生に得意気に話す母を見て、怒りがわいた。

 

確かに私は片付けが苦手だった。

でも、学校生活では身の回りの整理整頓も含めて、自分の苦手なこともがんばっているつもりだった。

 

それなのに、信頼している先生にそんなことを言う必要があるのだろうか。

 

母に裏切られたと思った。

子どもの心がわかってない。

なんで平気で私を傷つけるようなことを言うのだろう。

 

その時の母の表情から

「私はこんなに躾をしっかりしている、いい母親なんですよ。」

といったアピールをしたくて先生に言ったのだとわかった。

 

子どもの気持ちを傷つけてまで、自分が「いい母親」を演じたいって、どうかしている。

 

子どもが家で片付けができないって、それを学校の先生に言ってどうしろと言うのだろう。

 

 

三者面談から帰ってくると、私が先生からたくさん褒められたことで、母は上機嫌だった。

 

「学校でがんばっているから、家ではお父さんに怒られない程度に、少し気を抜いてもいいからね」

と母に言われた。

 

私は適当に返事をした。

でも心の中は

「私に意味もなく恥をかかせるような家庭内の事を先生に話しておいて、よく言うよ」

と思った。

 

こんなんじゃ、学校でがんばっているのに、家でもリラックスできない。

 

親には味方でいてほしかった。

私の欠点や、私の評価が下がることを、意味もなく外でペラペラと喋らないでほしかった。

 

三者面談の後、

信頼していた担任の先生と話すのに気後れするようになってしまった。

何となく先生を避けるようにもなってしまった。

 

先生は多分何も気にしていなかったのだとは思う。

でも中学生だった私は、三者面談の母の言葉がいつも心のどこかで引っかかった。

 

自分自身が親になった今も、息子の先生と話す機会があると、この出来事を思い出して苦い気持ちになる。

 

母に言いたい事

子どもを利用して「いい母親」アピールをするな!

 

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