親戚づきあいを避ける母

友達のいない母は、親戚づきあいも好きではなかった。

 

今でも残念だと思うのは、父方の祖父母と過ごす機会がとても少なかったことだ。

祖父母がどんな人だったのか、私にはわからない。

もっと祖父母と一緒の時間を過ごして思い出をつくりたかった。

 

父方の祖父母は飛行機が必要な距離に住んでいたので、たまにしか会えなかったのはしかたがない。

でも数えるほどしか会ったことがないのは、さすがに少なすぎる。

 

祖父母との関係をずっと疑問に思っていたので、大人になって父に聞いてみた。

すると母が帰省を嫌がっていたことを知った。

 

「どうして孫たちを連れてこないのか」

と悲しそうな顔で祖父母は父に尋ねたと聞いて、胸が痛んだ。

 

同じく、このことを大人になって母に少し聞いてみたところ「嫁・姑」の問題があったようだ。

 

「義両親が私(母)にこんなに心無いことを言った。」

「こんな行動が嫌だった。」

母から祖父母とのよくない思い出話を聞くことになって、複雑な気分だった。

 

父の女性問題や嫁・姑問題など、母も大変だったことは想像がつく。

でも離れて暮らしているから、ふだんは嫁・姑問題に関してはそれほど悩む必要はなかったと思う。

 

母は帰省しなかったとしても、私たちには祖父母と過ごす時間を奪わないでほしかった。

 

祖父母は私が中学生の時に相次いで亡くなった。

でも葬儀に出たのは父だけだった。

なぜ一家で葬儀にでなかったのだろう・・・

 

夫婦間に問題があったとしても、義理の父母の葬儀にでないなんて、母は冷たすぎる。

そして私や妹たちにとっては、おじいちゃん・おばあちゃんだ。

当時はピンと来なかったけれど、葬儀に出席させないなんて。

 

他にも、母は人とのつながりを断ち切るような行動をとっていた。

 

父の親戚や父方の従兄弟たちが遊びにくるときは、母だけ家を空けた。

父方の親戚を訪ねたり遊びに行ったりする際も、母が一緒に来た記憶がない。

 

母がそんなだったから、小さい頃に可愛がってもらった親戚のおじさん・おばさんたちと徐々に距離ができた。

 

 

母がそういった態度だったのは、父との関係が悪かったこともあると理解はできる。

でも・・・やはり母の行動や態度は理解できないし、人として本当に冷たい。

 

夫婦関係が悪くなったきっかけは、父の女性関係だから、もちろん父にも原因はある。

でも祖父母との関係に関して言えば、母が帰省しなくても、父が子どもたちを連れて帰省すれば良かったのにと思う。

 

両親のせいで、いろいろな機会や人間関係を失ってしまい、本当に残念だ。

 

母に言いたいこと

義両親の葬儀にでないなんて、とても冷たい。
祖父母の葬儀に私と妹たちを連れて行かなかったこと、恥ずかしいと思え。

 

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